複雑性PTSDという病、メンタルハラスメントにあってからの再発と回復/田中修子
 
れてしまったが、おそらく普通の人々より慢性的な感情麻痺があるのだろう。22歳のとき自分で選んだ、カウンセリングが義務付けられているトラウマケアに特化した医院へ、週一で通院している。
メンタルハラスメントにあった直後、私はそれまで興味を持たなかった箱庭療法にいきなり興味が出た。いまのカウンセラーはPTSD患者への知識が深く、安心できる。
箱庭療法というのは、砂のおかれた箱庭に、ミニチュアの人間・動物や家、恐竜・花・マリア像・阿修羅像などのミニチュアを置いていくもの。例えば、私にとってマリア像は母性本能を意味する。私は虐待する母と無力な父の組み合わせの被虐待児である。マリア像の後ろに父と思わしき男
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