複雑性PTSDという病、メンタルハラスメントにあってからの再発と回復/田中修子
 
的な否認のもとに行われる、善意あるいは無知、被害者に責があるという「犯罪」にすらなりえない、それ。

彼女の苦しみを、いまになって、すこしだけ知れたと思う。
「少しでも他人を信頼した私がいけないのではないか」
彼女は、メンヘラと自分を卑下していた私に、サバイバー(被虐待児で精神疾患を罹患せざるをえなかったものが、回復して自分自身の生き方を取り戻す)という言葉を教えてくれた友人だ。将来は、被レイプ女性を診る精神科医になりたいという夢をもっていた。
きっと許してくれると思う。

前回の、平川某さんの記事は、文章それ自体が怒りを解き放つというものであり、攻撃性を帯びたセラピー文章であった。
[次のページ]
戻る   Point(13)