《 火影 》/ハァモニィベル
 
消えてしまった記憶のように
星が、炎に話しかける
小さく小さく話しかける
キラキラと明るく

寿命のある指先に乗った鮮かな痛みのように
炎は首をはげしく振って
いやいやをしながら
重い影をふりまく

真紅の虹は メラメラと
黒い砂になって
その影が ようやく何かを
わたしに語りかける










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