リア充は詩が書けない/葉leaf
よあれよという間に時間が過ぎていく。
詩というものは、人生の小さなことや大きなことと真摯に向き合い、大事にいつくしみ、そのうえで脳をフル稼働して書くものなので、それだけの孤独で静かな時間を必要とする。孤独で静かな時間がほとんど持てないリア充にとって、詩はなかなか書くことのできない贅沢なものとなってしまうのだ。
リア充は感受性が鈍るのではない。むしろ人生が濃密であり多種多様なことを感じている。だがそれを言葉として整理する余裕がないし、それらと丁寧に向き合っている孤独な時間が取れない。そのようなリア充にとって詩とは何であるか。そもそもリア充に詩なんて必要なのか。改めて問い直す必要がある。
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