「人間の欲望にはきりがない」を理屈で論じる/マサヒロK
 
人間の欲望にはきりがない、とはよく言われることで、実際そのようなことは世の中に溢れている。
では、なぜそうなるのかというと―「無」を物質で満たすことはできないということ。話を進めるため端的に、人間の究極の幸せは何かということを強引に言わせていただくと(そんなことお前にわかるのかと言われそうですが)、仏教においては「無」の境地、西洋的にいえば「神の懐に抱かれる」、ひっくるめて言えば「悟りを開く」ということだと思いますが、いずれもそれは全体との合一を意味しているように思われる。全体とは、宇宙空間そのもので、無限の広さ・深さを持っている。人間とは潜在的に誰もが悟りを開きたいと思っているし、それが究極の
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