朝方の逍遥/メープルコート
ほんの小さな夢を心に描きながら森の小道を往く。
爽やかな透明な風に彩られた五月の朝だ。
たまにすれ違う人々に軽く会釈し、心で感謝する。
心にともしびが宿る、そんな瞬間を心待ちにして生きている。
穏やかな町に住む人々の心は清涼だ。
よそ者の私を気兼ねなく受け入れてくれる。
心の故郷はいくつあっても楽しい。
都会的刺激はもはや必要ないのだ。
困難な人生を送ってきた人ほど美しい心を持つ。
すべてを信じ、受け入れてしまうから。
苦悩を抱える人の瞳の美しさ。
人から否定されても決して自分を卑下するな。
自分は美しい人間だと自覚しろ。
私も貴方もこの美しい地球に生きているのだから。
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