天国/
草野春心
まるい
光のとかげ
うしろから頸を締めた
深い 叫びのつぶて
むかしのきみの幻に
許してほしいと上目を遣った
とっくに許されているくせに
立ちどまるふりをして
終わってしまった木々の
かげを 僕はあるいていく
潮風がきみの夢をみせつづける
とっくに 許しているふりをして
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