切れ味の悪さを生きている/朝焼彩茜色
 
ただの振る舞いを その仰ぎを
何だろうこの世と
無駄を無駄と処理して
ただ風を切って 空の色をぼんやり眺め
無意識に歩きだした魂に魂を意識せず
阿呆でいい のっぺらぼうでいい
奥行きのない途上で
大の字に寝っ転がって
触覚をたたんで
翼を折って 生まれ変わってみたい欲を
屠り
一直線先の石に 星に 体当たりしたい

オンリーワンという名の勲章に滅ぼされ
独りぼっちを耽る 皮肉の垢にまみれて

時間を時間としない場所で
気体になる呪文を探しながら
憂いの色を 眺め
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