秋の夕暮れ、水溜まりはおおよそ零度/
 
子供の頃から私は高い場所が好きだった。
家の中なら、
天井に散らばした星に手が届くロフトベッド、
に、寝ていれば、
リビングの、
話し声が遠くなるから。

床に布団を敷いて寝ると、
柱も梁も床も、

そのものが、
私を揺さぶり起こし、告げ口する。

だいたいは、
金とか仕事とか、天気とかカネとか、
旅行のこととか、親戚のこととか、
犬のこととか、昔のこととか、
コドモ ノ コト トカ、

話していたんだと思う。多分。

無視、できれば良いけれど
、ねー。
壁が、さ、
許してくれないこともあるじゃない?

そんな時に注意するのはテンポとボリューム
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