新しい季節の中で/メープルコート
 

 過ぎる季節の只中で、自分を見つめる旅に出る。
 煤けた国道に朝日が昇り、駆けるバイクで夢を見る。
 未だ見ぬ場所に行きたい。
 誰も知り合いの居ない所へ。

 ついたため息の分だけ、経験を重ねた。
 それなのに人生の事など何も知らない。
 それでもいいんじゃあないかな。
 風を全身で受けながら、どうでもいいかなって。。

 国道から国道へ。
 町から町へ。
 人生は書き換えられるから。

 東西南北、赴くままに。
 さあ、ここからまた新しい旅が始まる。
 私の真新しい人生が始まるんだ。
 
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