● 大田区からオタクがいなくなった日 ●/らどみ
 
子供時代を振り返ると相手のことをオタクと呼ぶのは、普通だつた。

大田区で生まれ育ったローティーンのころに、自転車で20分
ほどにある流通センターでの古本市や今のフリマみたいな催し物に
集まるオタクの格好した若者がオタクのはじまりで、自分は違うと
思いながら、長すぎるベルトでジーンズを留めて、よれよれの
無名のデカプリントのTシャツを着て、自転車こいで、遊びに行っていたガキの自分も
今、思えば、風景の一部だったのかもしれない。

1975年前後当時のローティーンのころは情報収集力が弱かったので、
オタクは京浜工業地帯の大田区ならではの文化みたいなものだと思っていたけど、
東京
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