YELL/ミナト 螢
 
疲れ切った身体に
染みる歌が
寒さよりも早く
こっちに座る

使い古した
勇気のチャンネルを
一人でずっと
回して来たんだ

生きるために
タイマーをかけること
この先も続く
陽が昇る限り

何も映らない
スクリーンの上で
綱渡りをする
逆さまつ毛が

瞬く時だけ
鳥になれるよ

使い果たせよ
その羽根のリズムを
口ずさむ歌に
乗せて飛べるから

褒めて欲しいと
背中を空けた日に
誰かの手形が
懐かしくなる
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