毒愛/秋葉竹
 


砂嵐
まさかの街に吹き荒れる
そうかこの名を砂漠も嫌うか


マフラーの
手編みにこだわるわけではない
言葉にできれば、それで良いのに


どんぐりも
黄昏の森哀しみも
掬わず、無視して、ただ歩く道


空も好き
まるでしあわせ、虹の橋
禁止されてる、けど渡りたい

キスだけね
したことあったし思い出に
もう、してるから、もう、泣いてよい?

この喉を
愛の音符のカタチにし
歌ってあげるよ、あのときの嘘

嘘で愛
したことないから愛してと
揺れて化粧をするバスで泣く

哀の空
七色の虹の夢をみる
そんな綺麗なあしたを待つだけ



毒を飲む
狂わしい胸、肋骨を
暴いた口紅、あなたという毒



戻る   Point(10)