布石/
服部 剛
風の招きに集められ
ひとつの夜に出逢う僕等は
互いの盃を交わす
この胸から
静かに踊り出す…心音の行方に
物語の幕はゆっくり上がる
誰にも知られぬ遠い夜よ
蹲(うずくま)る闇に塞(ふさ)がる
あの部屋に?何か?があった
僕等は紐解いてゆく
透きとおる糸を辿るように歩き出し
一通の手紙を誰かに届ける日まで
戻る
編
削
Point
(4)