太陽/ミナト 螢
落とした視線に降り注ぐ光
飛び散った心をまとめるように
照り返す熱を真っ直ぐ感じる
一筋の軌道を希望と呼んだ
指先から抜けてどこまでも行けば
体に傷を残す優しい糸で
檻を作った逃げ出さないために
誓いの場所はいつだってここだと
胸を叩いて自分で目を覚まし
行ってきますと伝える声だけが
高らかに昇るあの空の果てで
切れていくのを美しく思った
あみだくじみたいな人生を引き
当たりか外れかなんて知りたいの
視界良好な情熱の蓋を開ける時
燃えているのはどっちなんだろうと
太陽の目を見てはいけないよ
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