流星の涙/犬絵
 

呼ばれたむかし
そんなことも
なかったけれど
なぜか
悪者と
呼ばれていたわけは

わからない

わからないけれど
みられる熱い
まなじりだけは
ほおを刺すように
感じられた


みあげると
星月夜
流れゆく
星もいる
その星に
なりたいのか
どの星に
なりたいのか
この心
あふれたら
みあげても
こぼれ落つ
一滴の
みかづきを
涙という
人もいる



かえりたい
かえりたい

かえりたい
このままじゃ
ダメだとか
そんなことも
わからないのか
ダメだから
前世を
信じない
そんなこと
べつにいい
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