白い世界/犬絵
 
失くしたものは
清らかな意地


血まみれで
無様で
嘲笑われ
下を向き
見つめたい
想いの力が幸せと
かつて信じて
強くあれ
そう
言い聞かせ
ただひとり
泣いたりするのは
違うから
そう
信じて


あった


今はもう
つらいかな
少しだけだけど
もう、ちょっと
生きることに
疲れ果てているみたい


なだらかな
坂道を登って
答えを探した
風の吹く
心の隙間に
優しい気持ちが
吹きつける


しめしめ
子供のころの夢など
ささくれ立った
命の大切さを知らずに
ただ笑って
忘れていることができる

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