時の開け/ひだかたけし
 
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う
揺るぎない今の内に在る

時の進行は止めようもなく
しかも不断に
時の開けは到来する
時の減速と不在化、時の垂直な切断
その時私たちは永遠を垣間見る
途方に暮れた名無し人として




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