小春日和/帆場蔵人
 
枯れ葉がからから
秋の子どもたちの
足音、からからと

町ゆくひとの足を
いたずらに撫でて
風のような笑い声

枯れ葉を燃やせば
秋の子どもたちは
舞い上がりおどり

それを見たひとは
懐かしい日を想い
憂いの衣をまとう

からからと笑って
秋の子どもたちは
そらにふわり遊ぶ
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