ラーメン奇譚/腰国改修
 
仕事先の街に早く着いたので、適当な店を物色して早めに昼を済ませようと考えて、駅ビルにある飲食店街を覗くと、ピークを避けようと早めに昼飯をと考えた人たちでなかなかの賑わいだった。

どうしたものかと考えていたら、外国人旅行客が騒がしくやって来た。人波というが、母国語を声高に話す彼らは大波どころか激流と言ってもよかった。あっという間にその人波に飲み込まれてしまった結果、気がつくと船酔いのような気分になり、吐き気と目眩がした。喧嘩を売り合っているような彼らの会話にいつの間にか店主が加わっていた。どうやら彼らごとラーメン屋に入っていたようだ。ラーメン屋と言うよりは志那ソバ屋とでもいう感じの昭和テイスト
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