砂浜の言葉/腰国改修
 
 君がまだ木漏れ日に蹌踉めいていた頃。こう書くと笑ってしまうかな。あのとき、君は『光が眩しい』と当たり前のこと(僕にしてみればだけれど)を言ってふらついていたね。ごめんね。知らなかったんだ。

 それから君のことをたくさん知るようになってからは、二人で夜を旅したね。旅と言えば大袈裟だけど、近いとか遠いとかじゃなくて、やっぱりあれは旅だったと思う。二人とも家の人を説得したり、色々説明したりするのが最初は大変だったよね。そのうちようやく理解を得て僕らは旅を重ねた。行くあてはその時に決めて、歩いたり、自転車だったりしたけど疲れたなんて思ったことはなかったな。
 
 そうだよね、二人の旅はほとんど
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