さくらいろ/秋葉竹
 
胸もとも
濡れてるいろの恋の花
キラキラしている色気の無い雨
  
潤いの
ある意味ある目が死んでいて
流す涙は阻止するプライド
  

寝ていたが
世界の終わりに気づいてた
あなたが去りゆく世界の終わりに
  
罠と知り
わざとだまされ、落ちた恋
身動き取れない底無しと化す

  
砕け散る
銀に石打つさみだれの
機銃掃射のような失恋
  

小雨、降る
青空市場の白い旗
風に巻かれてたなびかない昼


ねぇ?抱いて
くれたらいいのに、そんな歌
歌うあたしに、意味無い、訳無い

  
銀という
いろのたとえの美しさ
泥跳ねられても、銀の雨降れ


言葉より
伝わる想いを込めて見る
瞳のいろはさくらの花びら

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