祝福の日に/
服部 剛
今日はわたしが生まれた日
まだ仄暗(ほのぐら)い玄関の
ドアの隙間から
朝のひかりは射している
幸いを一つ、二つ・・・数えて
手帳の暦(こよみ)を
ひと日ずつ埋めながら
わたしは歩く
日々の笑いと涙と憤りさえ
人々の間を巡るエネルギーに
変換するように
今日も
何処からか吹いてくる
風を受信するように
わたしのなかの 窓をひらく
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