意識の果てに/あおば
 

左回転の友情を否定してビンに閉じ込めラッラッラ

黄色の山吹口にくわえた君が歩いてる小川のほとり

ロシアの都に降る雪は白いグラニュー糖溶けて艶めく

絶不調の心を殴り投稿詩を書く日の光は何を食べた

放射線毎日浴びて歩いてる今日の心は手ごわいぞ

バッテリーを買いに行く、カー用品の侘しき姿

台湾バナナを食べながら戦前の物語する兄貴の心

バナナを知らず、育った子供は悲しくて、罪の味を飲み込んだ

三日分を手に入れて笑顔、今週は運が良かった台湾バナナ

とりあえずバナナがあれば生きられる朝の高速道

右回転が囁いた、意識の果てに手にしたものは命か運命か


作 2000年4月30日<日>
短歌にはなってませんが短歌を意識した一行戯れ言として即興的に書きました。


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