冬の灯は、螺旋を描いて/十一月の失敗作
 
やみくもに色を塗り続けて真っ黒になるみたいに
いろんな感情をぶつけて心を塗り潰したい

ばっさり切った髪は、忘れたからでも吹っ切れたからでもない


落とした視線の先

長い髪のシルエットが貴女に見えて苦しいだけ


正しいとされている愛だけが真実ではないでしょう


隠れるようにして繋いだ日々

誰の目にもあざやかに映る愛に憧れていたわけじゃない

戻る   Point(1)