水遊び/1486 106
雨上がりの街を歩いた
露出の多い服が肌寒く
季節の変わり目に吹く風が
取り残された私の体温を奪う
抱きしめられた温もりも
シャワーの後の優しい時間も
たった一言で嘘に変わっていく
ふやけてしまったアルバムの写真
捨てられないまま次ばかり探して
空っぽの心を埋められないまま
悲しい恋がしたいわけじゃない
思い出に浸りたいわけでもない
この人こそはと思えるような
たった一人を見つけたいだけ
枯れ果てたと思っていた
涙が頬を伝わり落ちていく
簡単に人を信じてしまうのは
悪い癖だと分かってはいるけど
同じような人を好きになって
同じような終わりを向
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