秋風に乗って/
まみ
朝が来て
鳥のように飛び立ちたくなりました
一夜あなたの存在が途絶えただけで
小さな胸の大きな不安
今日の朝陽が呼ぶのです
風に乗りなさいと誘うのです
空高く飛びなさいと心に語りかけて来ます
自分が何者か知らないでいられるならば
朝一番の秋風で
何にも縛られない身になるのを夢見て
飛んで自由になれるのではと
素直に鳥になれたなら
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