おばあちゃんはもういない/
中山 マキ
それは偶然ではない
幾年もの月日を私は棒に振り
自分の事に精一杯でもない日常は
惰性や言い訳にまみれ
耳を澄ますことすらしなかった、
その結果です
おばあちゃんはもういない
掠れた思い出の中でさえ危うい
棺桶の中で目を覚まさないあなたを見て
止まらない涙を流す私に後悔に
誰か、罵声を
戻る
編
削
Point
(4)