明日が嫌い/赤椿
 
早く あの薄水色の空に

溶けて 無くなってしまいたいと

ほんとは いつも泣いていて

秋の空気が 僕の首を絞めてくる

黄金にひかる銀杏が 僕の視界を覆ってゆく

両足の靴紐も 解けてしまって

僕はもう歩けないのに

誰かが酷く 怒るから

明日なんて こなくていいよと

今日も 呟いてしまう

明日も泣きながら 笑おうね
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