すずむしのうた、希望の詩/犬絵
 

すずむし
うたう

夜長
いつもの
うたかた
夢みます

こころ
凍らす
消えない
おもいで
あの手の
温もり
だけ
すてないで
ひとつ
ふたつ
みっつ
よっつ
いつに
なれば
いのら
なくても
よくなる
のでしょう

はだか
こころ
はだか
からだ
家で
はだかで
暮らして
いるよる

いちばん
紅い
紅葉の
おちばが
ひとひら
ふたひら
みひら
よひら
いつまで
待っても
落ちやま
ないから

夜長なら
うまし
さけ飲み
包んでくれた
優しい言葉に
感謝を
ささげ

まっす
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