先行くトンボ/
しょだまさし
真っ赤に群れて咲くけれど
派手でも情熱的でもない
それを人は愛でる
太陽は直視できなくとも
同じく空高くある
満月を喜びをもって
見上げるかの様に
曼殊沙華の彩る道を歩き
祖父母の墓へ参る中
赤トンボが先を行く
戻る
編
削
Point
(1)