小人と神様/竜門勇気
祭りの夜
腐った闇を踏みながら
タバコに火をつけて
三つ目の家に入ろう
小人は擦り傷で白けた水を飲む
神様は靴底に張り付いたガムを食べる
ラララララ・ララ
叫び声でいっぱいの耳
誰かが喋り始めるまで黙ってよう
泣き言を洗う
不注意で割ってしまうまで
ずっとずっと
指がなくなるまで奇跡を待ってる
一人の旅人が
二人になりそう
二階の窓から覗いてた
星の古酒です
末尾は00
最初の話をしようね
最後までずっと
一人の旅人が
二人になったのを
みたよ
僕が証人だ
泣き言が笑う
喜びが泣いてるなんて
思いもよらなかったって風で
みん
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