歩きながら書いた詩/春日線香
 
明るい昼間に歩く僕の内臓は重い
死と夢がいっぱいに詰まった袋を持たされて
パトカーの脇を過ぎていく
残像を曳いて
どこまでも行けると信じている
誰が無理と言おうとも
自分でさえ思いもよらぬ距離を
遠い国まで聴きに行く
無限の無駄話 花よりも確かな
地下水の音楽
悪い風の囁き声を
戻る   Point(2)