歩きながら書いた詩/
春日線香
明るい昼間に歩く僕の内臓は重い
死と夢がいっぱいに詰まった袋を持たされて
パトカーの脇を過ぎていく
残像を曳いて
どこまでも行けると信じている
誰が無理と言おうとも
自分でさえ思いもよらぬ距離を
遠い国まで聴きに行く
無限の無駄話 花よりも確かな
地下水の音楽
悪い風の囁き声を
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