親不孝/
まみ
あれは高熱で友人の家での介護から帰った日だった
何通もの速達が届いていた
電話をください
父から
そして今になっても聞こえる
二階の昼時の母のスリッパの音
賃貸の部屋で一人
父の残した風景画の前で
命日さえ覚えていられぬ
あの日
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