一休さんの屏風の虎/TAT
ーのホログラムカードが使えなくなっちゃうよとか言われながら
いいからいいから任せとけ
俺はなんせあの青い地球産まれなんだぞバカ野郎と吠えながら
しかも任せてもらえない
そんな余生を送りたい
夜の空に花火を見上げる時
なるほど理科で習ったように
最初に来るのは光だ
そしてその後
音が追いかけてくる
光速と
音速と
それは分かるが
でもそれで全部じゃないだろう
玉屋鍵屋で以上やないやろ
余韻みたいな
想いみたいな
字にすらならねぇバケモンじみた何かを
一休さんの屏風の虎みてぇに捕まえたくて
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