子供のころから若さが嫌いだった/ホロウ・シカエルボク
 

子供のころから若さが嫌いだった、気に入らないことがあるとグズグズと駄々をこねたり、癇癪を起したりするのが嫌いだった
子供のころから若さが嫌いだった、学生服をほんの少しやんちゃにアレンジした、中途半端な自己主張や隠れて吸う煙草が嫌いだった
子供のころから若さが嫌いだった、大人との間に壁を作り、商業主義のフェイクロックに妙な指の曲げ方をして乗っかるのが嫌いだった

思えばそんな風に、ずっとずっと感情を否定してきた、怒りや悲しみ、はたまた夢や憧れを語ることは、恥ずかしいことだとどこかで感じてきた、その壁を破ることはずっと出来なかった(いまはどうなのかよく判らない)下らないことで目を吊り上げた
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