対話/
服部 剛
このがらーんとした
人っこ一人ない
田畑の
さびしさは何だろう
家の無い人のように
風呂敷包みを手に、ぶら下げ
虚ろな目は
まっさらな青空を視る
遥か遠い黒点の
翼を広げ、浮かんでる
たった独りの鳥と
目が合った
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