詩集を二冊出してみて/葉leaf
 
だけ多くの人を巻き込む行為は人生の中でもそうあるものではない。自分の生み出したものがしっかりと他人の中に、社会の中に根を下ろすということ。詩集を出すということはそういうことだ。
 第一詩集『zero』はほとんど現代詩手帖投稿欄に掲載された作品で構成されている。35歳の時に出した詩集だが、作品は25歳〜29歳の頃に書いている。幾何学的・造形的・抽象的・寓話的であり、生活臭をとことん排し、独自の語りの水準で作品世界を作り出した。
 第二詩集『vary』も、3分の1くらいは現代詩手帖掲載作品を載せ、あとはそののちの社会性や実存性を備えた作品で埋めた。詩人というものが30歳を経過することでどのように変
[次のページ]
戻る   Point(0)