硬派/万願寺
星の死がいつまでもうつくしいってのは
人間のかんかくで勝手にいっているだけで
おなじ星同士からみたら
けっきょくねえグロテスクきわまりないだろう
人間はいろんな色やひかりに
わりあいなんでもクントウを受けてしまうたちだから
なんでかってえと
星は人間を活かすものだからだろう
星の光でしか人間は生きながらえないから
無条件に星の光に幸福してしまう
星は人間のしたいが
腐り、渇き、砂粒になっていくのを
美しいとおもうだろうか思うわけない
即答できる
だけれど
ひからない星、おれたちの地球、この土
かれだけは黙ってまた自分と人間が宥和するを
許してくれる
人間がばかみ
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