瓦礫/◇レキ
 
瓦礫



ぬくぬくの
肌のにおいの子守唄
あきらめにぬるい血が満ちてゆく
とっくに腐ったぬるい血が
ビニール袋に穴開いて
ぴゅーぴゅーこぼれる腐った血

ずっと

ただ、謝りたかったんだ





気持ち悪いという壁を
何度超えなきゃならないんだろう
主張という全ての気持ち悪さを
生かす何かは無いのだろうか


転んでいる人間を
ただで笑っている人がいる

誰が決めた常識だろう
何によって決まったのだろう

気持ち悪いというのなら
そのドロンドロンを愛で包むよ





気を止める事すらできなかった
マトモにしゃべ
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