にちようのなにか/やまうちあつし
 
逆から読んでも日曜日だった

半分はやさしさでできていて
半分はあきらめでできている

教会に行けない日が続くと
平日よけいに汗をかく

踵の電池が切れていて
上手く
信じることができなかった

あのアニメが始まる前になにかを
あのアニメが始まってしまったら
どうしようもない

こころのためのなにかを
からだのためのなにかを
いのちのためのなにかを
ゆうひのためのなにかを

にちようのなにかが
この世をなぐさめるように

(この詩はこれで終わりです
 あのアニメが終わったら
 窓を開けてください
 そろそろ月が出ています
 逆から呼んでもあなたでしょうか)

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