僕たちはいつも童話を読んでいる/梅昆布茶
 
タイトでスリムなロックも好きだ
小口切りでほろほろとしたねぎのような

軋轢がないように
段差もないように

僕たちはいつも童話を読んでいる

革命を夢みることもなく

ただの日常を生きる

アンドロイドがいつのまにか
となりのおばさんにすり替わって

いつか行方不明者のリストからもはずされて

銀河の魚といっしょに漂う
海月なのだろう

なにを所有することもなく
生きることって素敵だ

とても難しいかもしれないが
どこにも居場所がないことは

あたりまえのことなんだ

ライトでスリムな人生もいいさ
だってなにを残せというんだい?










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