夜/梅昆布茶
 

誰もいない夜に話す
誰もいない国に暮らし

夜のない国に住み
誰もしらない人と
誰もしらない言葉で

どこでも無い場所に住んでいる

彼女のいる部屋で
あるいは彼女がいることで
ぼくは特定される

誰もいない夜には
ぼくは逮捕されない

誰もいない国には
住んでいられないが
誰かがいるなら

やっと
住んでいようかと
おもっているのだが







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