風と星の歌/
浅見 豊
秋は
透き通った声に満たされた夜を僕らのもとに運ぶ
ほら、聞こえるだろう?
稲穂の群れに
目を閉じてじっと聞き耳を立ててごらん
星の向こうから僕らの時間を歪めているアンドロメダ
小さなささやきが聞こえてくる時間
見えるかい?
僕らの言葉は空間に揺らめく波となって
頬はソーダのような風とつながる
一緒にどこまでも行こう
きっと
君の時間の中で
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