shiver/カマキリ
待っていたのは
あなたのあいまいで退屈な言葉
噛み締めて耐えていたものが
一瞬だけ解ける音がするの
だって
光にもいろいろあるじゃない
それならせめて
この氷のような体温が届く前に
海の色を教えてほしいもの
あなたの透明な不正解が
この世界のダンスのもとになって
些細なことを削ぎ落としていくのよ
それだから
私の目がほんとうはガラス玉だと言われても
たぶん怖がらないのよ
あなたの影を踏んで
私が粒子になったとしても
この手はこの髪の毛は
触れられることを覚えてしまったんだもの
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