夕闇/1486 106
 
歩き煙草に咳き込んだ
不機嫌そうな顔こちらを見る
目を逸らした自分が間違っているのか

転んだ痛みに呟いた
それはただの独り言
差し伸べてくれる手を伸ばす
期待はいつも裏切られる

夕日が眩しく輝いて
君の顔が見えなくなる

老いぼれ犬の影は伸びていく
老いぼれ犬の影は消えていく
老いぼれ犬の影は見えなくなる

誰もいない公園を横切る
子ども達の声は聞こえない
揺らめく街灯音も無く

乾いた風が枯葉を揺らして
音も無く
知らない町に迷い込んだ気分
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