無の教室/シホ.N
 


生きてる夢から
目覚めてみれば
そこには誰も
いないだろう

くたびれた
学校のような
薄暗い教室

寄り合う面々
それぞれの夢
彼らは目覚めて
立ち去った

夢が死ぬとき
僕らは目覚める
目覚めた僕らは
夢を知る

眠りすぎて
生きすぎて
デジャヴだらけの
世界のほころび

夢からの
微妙な合図を
受けとって
読み取れないまま
現実という曖昧さ

そして
あの教室で
誰も僕を待っていない

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