窓/
1486 106
厚手のカーテンが太陽の光を遮って
この目はすっかり闇に慣れてしまった
体の中の水分は失われていく一方で
瞼を腫らした赤い目だけが光っていた
私を呼ぶのは一体誰?
誰かが私の窓を叩いた
音を取り戻した静かな部屋の中で
時計の針が微かにリズムを刻んでいる
厚手のカーテンを開け放ったなら
まるで太陽みたいな貴方が笑っていた
戻る
編
削
Point
(2)