しずくのこえ/
あおい満月
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罪が罪を見つけたとき、
罪はもう一人の罪を喰らうのか
互いの皮膚を噛み合いながら、
血のない血を流して
舐めあい切れない影を追いかけて
今日と明日がいれかわりゆく
地平線に思いをとかして
罪が今日の罪を終わらせてゆく
生きるということは、
見えないなにかを犠牲にする。
今でも、
繭のなかでせめぎあいながら
罪たちが生まれようとする。
丸のみにされる何者かの、
滴の声が鈴になって響く。
※過去詩です。
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