日/鷲田
壊れるような空気を
壊すことが怖い
物語を語らないことは
一つの意志
欲求の掃きだめは
無機的な機械の音によく合う
寒さが舞い降りてきた
1月の大都会
生活への執着は
些末な流れに乗り日常が流れる
人々はその意図に無関係に
寄り添い歩く
そして固まる
それが仕事だ
怒りと悲しみは混在して
脳が震える
夜の電気の光が懐かしい
足音は共鳴に喘ぎ
動脈は弾ける
夕刻
あなたの目から
一筋の涙が流れた時
私はとても安心した
明日の希望は忘却されている
足元の硬さだけに
生きているスピリット
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